11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Profile

puko2

Author:puko2
備忘録ブログはじめました。

検索

最新記事

【映画】シシリアン May 17, 2017
【追悼】ジョナサン・デミ『クリストファー・ウォーケンのアクターズ・ラブ/舞台は恋のキューピット』(1982) Apr 26, 2017
キング・コング(1933) Apr 06, 2017
雨のなかの女 Mar 28, 2017
パートナーズ(1984) ジョン・ハートのゲイ演技が秀逸 Mar 27, 2017

コメントありがとう!

カテゴリー

タグリスト

アーカイブ

Display RSS link.

Link

Friend request form

Want to be friends with this user.

マンハッタン物語

2016.12.09 20:22|ロバート・マリガン
Love-With-a-Proper-Stranger-1963-original-vintage-UK-quad-film-movie-poster_large.jpg

 マンハッタン物語(1963)


≪あらすじ≫
マンハッタンのデパートに勤めるアンジー(ナタリー・ウッド)は、楽士ロッキー(スティーヴ・マックィーン)と一夜を過ごし妊娠した。アンジーはロッキーを探し出し中絶のための医者を探してく欲しいと告げる。


ロバート・マリガン監督作品が続きます。
今日はマックィーンとナタリー・ウッドが共演したラブコメ・・
と言っても、2人はワンナイト・スタンドで一夜を過ごした間柄で、冒頭からナタリー演じるアンジーが、中絶するから医者を探してと言うのだから普通のラブコメとはちょっと違う。

アンジーを覚えてもいなかったロッキーも、責任を感じて中絶の世話をすることに。
費用を折半し、それでも足りずにロッキーは両親に金の無心・・
でもロッキーが言いだす前から両親は「母さんに言うなよ」「パパには内緒よ」と
それぞれがロッキーにお金を握らせてくれるのだから、なんだかあたたかい。

ロッキーの家も、アンジーの家もイタリアからの移民だ。
アンジーの結婚観にも、中絶までの間に二人が過ごす時間にも移民の暮らしが見えてくる

中絶手術の時間が迫る中、なぜかアンジーの兄たちに追われ街を逃げ惑う二人。
ようやく指定された場所に行ってみれば、そこは家具さえない古びたアパートの一室。
トランクから取り出し並べられるいかにも怪しい手術道具を目にし、ロッキーは「彼女に指一本も触れるな」と、アンジーを連れて部屋を出る。

人工中絶について描く映画に「主婦マリーがしたこと」「四ヶ月、三週と二日」「ヴェラ・ドレイク」「サイダーハウス・ルール」などが記憶に新しい。本作もやくざがらみのヤミ中絶の実態を垣間見せる部分がリアルだ。
LoveWithTheProperStranger-1.jpg
素性も知らないもの同士が、中絶のために奔走するうちに惹かれ合うも、紆余曲折あって離れ離れに。
しかし互いに成長した彼らはマンハッタンの街角で再会する。
ラストシーンが素敵だった。
アカデミー賞でナタリー・ウッドの主演女優賞等5部門にノミネート
独り立ちしてからのナタリー・ウッドの美しいこと。

中絶騒動の後、ロッキーの売春婦の恋人の部屋で眠るアンジー、いつの間にか彼女に寄り添うワンコたちが可愛い
vlcsnap-2016-12-09-21h58m18s465.png

映画データ
原題:Love with the Proper Stranger
製作国:アメリカ
監督:ロバート・マリガン
脚本:アーノルド・シュルマン
出演:ナタリー・ウッドAngie
   スティーヴ・マックィーンRocky
   イーディー・アダムスBarbie
   ハーシェル・ベルナルディDominick
   ハーベイ・レンベックJulio
スポンサーサイト

テーマ:映画感想
ジャンル:映画

タグ:ま行 60年代 スティーヴ・マックィーン ナタリー・ウッド

マックィーン『ハイウェイ』

2016.12.05 10:34|ロバート・マリガン
 
baby.jpg


ハイウェイ(1964)


≪あらすじ≫
テキサスの小さな町にジョージェット(リー・レミック)が娘のマーガレット(キンバリー・ブロック)をつれてやってきた。仮出所する夫ヘンリー(スティーヴ・マックィーン)をむかえにきたのだ。


 マックィーン演じる仮出所中の若者ヘンリーが初めて見るわが子と妻を迎え新しい生活を始めるが、やがて再び傷害事件を起こし、家族は離れ離れになる。

 なんともやるせない人間ドラマだ。
生産性のない陰鬱な映画と云う評価が付きまとうのもわからないではない。

 ちょっとのことでキレてナイフを振りかざすヘンリーはどうしようもない男で、マックィーンは彼史上最も嫌われキャラかもしれない。しかしヘンリーが何故そんな人間になったのかと考えるとき、この映画はエポック的な意味を持つことになる。

 ヘンリーが暴力の衝動にかられてしまうのは、幼い頃に親に捨てられ、引き取られた後継人のミス・ケイトに虐待を受け育ったことに起因する。わが子を愛しいと思い、妻と穏やかに暮らしたいと願っている。自分の家族に手を上げることはないが、自らの暴力が家族の夢をぶち壊す。虐待を受けた人間は、内から湧き上がる暴力性に抗うのが難しいという、やるせない現実がそこにあった。
60年代という早い時期にこの真理に迫ったところに、監督ロバート・マリガンの人間観察の鋭さを感じる。

 序盤、ベッド上で電話をかけるミス・ケイトの姿を一瞬見せはするが、全貌があらわになるのは死をまじかに控えた彼女をヘンリーが一人見舞う終盤のみ。彼女は死の床にあってなお、ヘンリーを否定し、悪態をつくのだ。
ダークな恐怖の対象を最後の最後まで見せない手法は、『レッド・ムーン』のインディアンの見せ方に通じる。
ミス・ケイトの玄関前の、枯れ枝がうっそうとした感じは、その家がホラーの根源であることを表していかのごとし。

sillage-de-la-violen-ii-65-02-g.jpg
 妻ジョージェットを演じたリー・レミックは、娘に平凡な幸せを与えたい母親を好演している。
母子を見守る保安官スリムはおそらくジョージェットに恋心を抱いているのだが、その思いを表に出すことはない。
 ラストシーン、護送されるヘンリーの車とジョージェット母娘を乗せたスリムの車がハイウェイのインターセクションですれ違う。かねてから、スリムにはいい女性と出会って幸せになって欲しいと言っていたヘンリー。
庭に植えられたミルクが届けた苗木と、明らかにお似合いのミルクとジョージェットの姿に、未来へのかすかな希望を垣間見た気がして少しホッとする。

吹き替えだと思うが、なぜかマックィーンの歌に惹かれないのは、歌ってる本人が楽しそうじゃなかったから。


映画データ
原題:Baby The Rain Must Fall
製作国:アメリカ
監督:ロバート・マリガン
脚本:ホートン・フート
出演:スティーブ・マックィーンHenry_Thomas
   リー・レミックGeorgette_Thomas
   ドン・マレーSlim
   キンバリー・ブロックMargaret_Rose_Thomas
   ジョセフィン・ハッチンソンMrs.Ewing

テーマ:映画感想
ジャンル:映画

タグ:は行 60年代 スティーヴ・マックィーン リー・レミック